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Egg Featuring Dave Stewart / EGG

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Wikipediaを見ると、「EGG」と名のつくグループは5つもある。カナダのエレクトロニック・デュオの「EGG」、アメリカのインディ・ポップ・バンド「EGGS」、ブリティッシュ・エレクトロニック・ファンク・バンド「THE EGG」、アシッド・ハウス・ミュージシャンの「Mr Egg」、そしてこのカンタベリー派と呼ばれるプログレッシブ・ロック・バンドの「EGG」だ。

「エッグ」は1968年の7月に結成した。メンバーはオルガン・プレイヤーのデイブ・ステュワート、ベーシストでありボーカルをとるモント・キャンベル、そしてドラムのクライブ・ブルックスの3人である。この3人はエッグを構成する前に、ギタリストのスティーブ・ヒレッジを加えた4人で「ユリエル」というグループをやっていた。この「ユリエル」というグループのことは、セカンドアルバム「優雅な軍隊」にある曲「A Visit To Newport Hospital」で歌われている。

このCDは、エッグのファーストアルバムのリイシューで、オリジナルのファーストアルバムに「Seven Is A Jolly Good Time」と「You Are All Princes」の2曲が加えられている。なおオリジナルの「Symphony No.2」は「Movement 1」、「Movement 2」、「Blane」そして「Movement 4」という4部構成になっているが、「Movement 3」という部分もあったのだが著作権の関係で収録できなかったらしい。2005年に発売されたリイシュー盤では、この「Movement 3」も収録されており、そのためにオリジナルの「Symphony No.2」は20分40秒であったのに比べて、リイシュー盤では23分58秒の長さになったらしい。だがこのCDにおける「Symphony No.2」は20分43秒であるので、オリジナルバージョンのようだ。

エッグの魅力は、まずデイブ・ステュワートのオルガンだ。そしてモント・キャンベルの歌もいい。ボーカリストとして秀でているとは言えないが、気だるい歌い方は独特の雰囲気があり、デイブ・ステュワートのオルガンにぴったりだ。エッグの最高作品はセカンドアルバムの「優雅な軍隊」だと思うが、このファーストアルバムも多彩な曲があって、なかなか、いい。

このアルバムはもともと1970年に発表された。このCDは1992年にDERAMから発売された英盤だ。(20070601/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Things to Come , PSI-FI / SEVENTH WAVE

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セブンス・ウェイブの「サイ・ファイ」は学生時代にプログレ雑誌で紹介されており、ジャケットデザインの大胆不敵さもあって、いつか必ず聴きたいアルバムのひとつだった。今のようにWebで簡単に輸入CDを注文できるという時代ではなかったので、音楽雑誌の新譜情報をチェックしたり、輸入レコード店へ行けば棚の端から端まで見て回るということをした。たいへんな苦労でもあるが、楽しい時間でもあった。人間は好きなことのためには時間も苦労も厭わない。

しばらくして輸入レコード店の片隅でアルバム「シングズ・トゥ・カム」を見つけた。「サイ・ファイ」のジャケットに比べて地味な感じは否めず、これが本当に同じバンドのアルバムかどうかと疑いながら手にとってレジへ向かったことを思い出す。そして聴いた後も、しっくりこなかった。それは当時の俺がプログレッシブ・ロックというもののとらえ方が一面的であったためだ。

キング・クリムゾンやイエス、ELPといったバンドをプログレッシブ・ロックとして聴いていた。その感覚からすれば、セブンス・ウェイブを聴いても、確かにピンとこないはずだ。プログレッシブ・ロックという分類そのものに意味がない、と言ってもいい。もっと細かなジャンル分けが必要なのだ。

セブンス・ウェイブはグループの名前だが、実質的にはケン・エリオットトキーラン・オコナーの2人のプロジェクトである。ケン・エリオットはキーボードやシンセサイザーを弾き、キーラン・オコナーはパーカッションを叩く。しかしどちらもマルチ・プレイヤーであり、ボーカルも担当する。

実際のところ「エレクトリック・ポップ」という言葉がセブンス・ウェイブの音楽を良くあらわしていると思われる。キーボード中心の軽いサウンド作りがそう思わせるのだが、リズムはシーケンサーではなくドラムキットやパーカッションであり、しかもかなり熱いドラム・プレイをしてくれる。音が軽いのでポップな印象を受けるが、変拍子が随所に組み込まれており曲の構成はかなり複雑である。トータルアルバムとしての作りも意識されている。

このCDは「シングズ・トゥ・カム」と「サイ・ファイ」という2枚のアルバムを集めたもので、トラック1から14までが「シングズ・トゥ・カム」、トラック15から24が「サイ・ファイ」である。「シングズ・トゥ・カム」は1974年、「サイ・ファイ」は1975年のアルバムだが、アルバムの作りとして「シングズ・トゥ・カム」の方が複雑さを感じ、「サイ・ファイ」の方がダイレクトにロック的な印象を受ける。ボーカルがピーター・ガブリエルを連想させるようなところや音楽に演劇性が感じられるところもあって、ジェネシスとの類似性も感じられる。ロック・オペラ的なところはネクターにも近い。

このCDは1999年にGull Recordsから発売された英盤であるが、MSIが輸入して解説と英詞をつけて日本盤として発売したものだ。解説はたかみひろし氏が書いている。たかみひろし氏は日本にユーロピアン・ロックを広めたことで有名だが、その頃は自分の名前をひらがなで記していた。このCDの解説では高見博史と漢字で記している。(20070528/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)

The Rotters' Club / HATFIELD AND THE NORTH

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ハットフィールド・アンド・ザ・ノースというグループのことを知ったのは学生時代に読んだプログレッシブ・ロック関係の雑誌からで、そこではこのアルバム「ロッターズ・クラブ」が絶賛されていたのを覚えている。しかし当時はレコードの時代で、輸入盤も今のように入手しやすい環境ではなかった。いつかは聴きたいものだと思いながら時が過ぎ、その間にファーストアルバム「ハットフィールド・アンド・ザ・ノース」を聴くことができた。当時ビクター音楽産業株式会社がVirginレーベルのプログレッシブ・ロックを日本で紹介する先駆的な企画を行っており、このアルバムは日本盤として発売されていたからだ。少し話はそれるが、このシリーズには「ヘンリー・カウ」や「スラップ・ハッピー」をはじめ、日本では噂しか入らなかったグループの偉大なアルバムが並んでいた。このシリーズが一部の日本のロックファンに与えた影響は極めて大きかったといえる。

そして結局俺がこの「ロッターズ・クラブ」を聴いたのは、ロック・シーンがパンクやニュー・ウェイブに覆われてしまった頃だった。どちらかといえば破壊的なエネルギーに満ちあふれたロックに興味の中心があった俺には、この「ロッターズ・クラブ」は物足りないものに思えた。逆説的ではあるが、その大きな理由として、アルバム一曲目の「シェアー・イット」の秀逸さにある。イントロなしに一拍目から突然始まる曲は「ロッターズ・クラブ」すなわち「ろくでなしクラブ」のことを歌う、ジャズ的な要素とポップさをあわせもった素晴らしい曲だ。そして印象的なシンセサイザーによるキーボードソロ。この約41秒のソロを俺は何回繰り返して聴いただろう。

だが2曲目以降はどちらかといえばジャズの影響の濃い曲ばかりだ。そして6曲目「フィッター・ストーク・ハズ・ア・バス」や7曲目「ディドゥント・マター・エニーウェイ」、9曲目「マンプス」の気だるいボーカル。この落差が若かりし当時の俺にはピンと来なかった。そこで俺はこのアルバムを、1曲目の「シェアー・イット」ばかり繰り返し聴くということになった。もちろん、もう少し年齢を重ね、ジャズの面白さがわかるようになり、他の「カンタベリー派」と呼ばれる音楽を聴くようになってからは、このアルバムを聴く俺の姿勢も変わっていった。

しかし名曲「シェアー・イット」に続く2曲目「ラウンギング・ゼア・トライング」の冒頭をリードするフィル・ミラーのギターは、フレージングの豊かさは素晴らしいものの、いくつものミスピッキングがある。そしてまたこの部分はギターの音がクリアなことと伴奏が薄いことで、ミスがたいへんよく目立つ。まさかこの録音がワンテイクで録られたものではないと思うが、ギターのパートだけでもやり直そうとは思わなかったのだろうか。それとも数ある録音テイクのうち、これが一番よかったのだろうか。または録り直す時間がなかったのだろうか。気になるところだ。

改めて聴き直すと、キング・クリムゾンの手法を真似たところがあることに気付く。たとえば4曲目の「カオス・アット・ザ・グリージー・スプーン」でのワウを効かせたベースは後期クリムゾンのジャン・ウェットンがやっていたし、5曲目「ザ・イエス・ノー・インターリュード」でのギターソロはロバート・フリップに似た手法である。それにもかかわらずクリムゾンのような攻撃性を感じさせないのは、ピップ・パイルのジャズ的なドラムにあるのだろう。

このアルバムに関して、ひとつ気になるところは、6曲目「フィッター・ストーク・ハズ・ア・バス」の中盤から入る男声スキャットである。これがロバート・ワイアットの声に良く似ているのだ。CDのライナーにはロバート・ワイアットの名前はない。しかし前作「ハットフィールド・アンド・ザ・ノース」には参加していたので、もしかしたらノー・クレジットで参加していたのかも知れない。ただしここでのスキャットは明瞭ではないので、聴いただけの印象でロバート・ワイアットだと断言することは俺にはできない。

「ザ・ロッターズ・クラブ」というこの素晴らしいアルバムを作り上げたハットフィールド・アンド・ザ・ノースのメンバーは、ギターがフィル・ミラー(Phil Miller)、ドラムスとパーカッションがピップ・パイル(Pip Pyle)、ベースとボーカルがリチャード・シンクレア(Richard Sinclair)、オルガンとエレクトリックピアノそしてトーン・ジェネレイターズがデイブ・ステュワート(Dave Stewart)である。ゲストとして、フルートとソプラノサックスおよびテナーサックスでジミー・ヘイスティングス(Jimmy Hastings)、フレンチ・ホルンでモント・キャンペル(Mont Campell)、オーボエとバスーンでリンゼイ・クーパー(Lindsay Cooper)、クラリネットでティム・ホグキンソン(Tim Hodgkinson)、そして「and the very wonderful Northettes」としてバーバラ・ガスキン(Barbara Gaskin)、アマンダ・パーソンズ(Amanda Parsons)、アン・ローゼンタル(Ann Rosenthal)の名前がある。当時のバンド間の親交の深さがあらわれている。

このアルバムは1975年にレコードで発表され、このCDはCaroline Record Inc.から発売された。オリジナルアルバムのトラックに加えて、「(ビッグ)ジョン・ウェイン・ソックス・サイコロジー・オン・ザ・ロウ」と「カオス・アット・ザ・グリージー・スプーン」の別テイク、「Halfway Between Heaven and Earth」、「Oh, Len's Nature!」、「Lying and Gracing」の5トラックがボーナストラックとして加えられている。「Halfway Between Heaven and Earth」はクールなスピード感のある曲で、ブランドXかソフト・マシーンなどがやりそうな雰囲気がある。「Oh, Len's Nature!」はカンタベリー派らしくないヘビーな曲。後期クリムゾンを彷彿させる。「Lying and Gracing」はソロプレイを主体にしたインストゥルメンタル曲で、これもブランドX的。ライブ録音のようだ。レコードを持っているアルバムはできるだけCDを買わないようにしているのだが、これはボーナストラック聴きたさに買ってしまった。(20070420/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)

More Live Nektar in New York / NEKTAR

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ネクターというバンドは、もっと注目されても良いのにと思う。このアルバムや「ライブ・イン・ニュー・ヨーク」を聴いても、高い演奏力を持っており、充実したステージをしてくれるようだし、何よりもスタジオアルバムのトータル性、完成度の高さがすごい。このライブでも、俺の大好きなアルバム「ダウン・トゥ・アース」から「Astral Man」や「Show Me the Way」そして「That's Life」のエキサイティングな演奏を聴かせてくれる。

そして聴きどころは「Remember the Future」のパート1とパート2である。パート1が14分06秒、パート2が8分19秒。ドラマ性の高い複雑な構成の壮大な曲を、合計22分25秒。息をつかせず演奏する。この2つのトラックを聴くだけでも、このライブ録音の価値がある。「ダウン・トゥ・アース」も「リサイクルド」も素晴らしいが、やはり「リメンバー・ザ・フューチャー」はネクターの代表曲だ。

ただ一点、ネクターに物足りないところがあるとすると、それはスター・ソロイストの不在である。たとえばギタリスト、あるいはボーカリストには、カリスマ性の感じられないところがある。逆にいえば、ドラムやベースのリズムセクションと、スタンドプレイではなくバンド全体のまとまりに魅力があるのであるが、やはりロック・バンドには花形プレイヤーがあったほうがいい。

他には「Fidgety Queenn」と「King of Twillight」、そしてアルバム「リサイクルド」からの「Marvelous Moses」「It's All Over Now」が演奏されている。全9曲、67分33秒。ネクターの世界を味わいつくせる。そしてやはりここは、「ライブ・イン・ニュー・ヨーク」とあわせてセットで聴くのが正しい姿勢であろう。

「ライブ・イン・ニュー・ヨーク」同様スリーブは解説らしきものはなく、曲名を書いただけの簡素なものだ。もともとレコードは1978年に発売されたもののようだ。このCDはBELLVER musicから1991年に発売されたものだ。ドイツ盤である。

Live in New York / NEKTAR

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日常会話の中で「ネクターが好き」といえば、間違いなく不二家の清涼飲料水のことを指すだろう。しかしどうやら「ネクター」という商品は、不二家の専売特許ではないらしい。おまけに「不二家ネクター」も製造か販売をサッポロ飲料がしているということなので、話は簡単ではない。しかしもちろんこの「カルト・ミュージック・コレクション」で「ネクター」といったときは、飲料ではなくロックバンドの名前を意味している。

「ネクター」というバンドを好きで聴いている人はどれくらいいるのだろうか。俺が「ネクター」というバンドのことを知ったのは、学生時代のロック雑誌の付録であった、プログレッシブ・ロック特集の小冊子によってである。その雑誌にはアルバム「リメンバー・ザ・フューチャー」のことが紹介されていたが、当時日本盤では発売されたいなかったはずだし、輸入盤を取り扱う店でも見当たらず、どうにかして聴きたくて悶々としていた記憶がある。しばらくレコード店を探し歩いて、アルバム「ダウン・トゥ・アース」を見つけた。これが俺の「ネクター」初体験である。

そして名盤といえる完成度の高いアルバム「リサイクルド」を聴くことができたし、期待していた「リメンバー・ザ・フューチャー」にも出会うことができた。「リメンバー・ザ・フューチャー」はもちろん良いアルバムだったが、それよりも「リサイクルド」や「ダウン・トゥ・アース」の完成度に強く感動を受けた。そしてこの「ライブ・イン・ニュー・ヨーク」も聴くことができた。

だがネクターの音楽はプログレッシブ・ロックというには多少無理がある。プログレッシブな部分も持っているのだが、ネクターの音楽を貫いているのは、ただ良質のエンターテインメントなロックだ、ということである。目を三角にして聴くような難解さはない。しかし安易なポップスではない。たいへんに味わい深いロックだ。

このライブに収録されているのは「It's All Over Now」「Good Day」「A Day in The Life of a Preacher」「Desolation Valley」「That's Life」「Show Me the Way」「King of Twilight」「Woman」「Good Ol' Rock'n Roll」の9曲だ。もともとアナログレコードでは2枚になっていた。「It's All Over Now」はアルバム「リサイクルド」から、「That's Life」と「Show Me the Way」はアルバム「ダウン・トゥ・アース」からの曲である。

スリーブは解説らしきものはなく、曲名を書いただけの簡素なものだ。もともとレコードは1977年に発売されたが、このCDはBELLVER musicから1991年に発売されたものだ。(20070405/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)

プロフィール

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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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