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Piano Music / Karlheinz Stockhausen

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シュトックハウゼンといえば12音技法やトータル・セリエリズムといった音楽理論を連想する。そしてこれらの音楽理論においては、その様式を完遂することに主たる意味があり、厳格な様式に縛られて面白くない音楽であるという先入観を持ってしまう。しかし、ここにあるシュトックハウゼンのTierkreisはひたすら美しい。作曲されたのは1975-1977とあり、これはシュトックハウゼンにとって、さまざまな新しい音楽技法を試みた後の作品である、ということもあるのかもしれない。

カールハインツ・シュトックハウゼンは、不確定性、多義性を伴った作曲法を試みた後、「フォルメル技法」と呼ばれる作曲技法を開発する。その後ふたたび不確定性、多義性の要素を加えて作曲されたものがこのTierkreis、日本語で「十二宮」あるいは「黄道十二宮」またはそのまま「ティアクライス」と表記される曲だ。この曲では演奏者が記譜されたメロディーをもとに自分自身の演奏用バージョンを作る事を求められ、作曲者自身も様々な楽器編成のために数多くのバージョンを作っている。ここではピアノによる演奏である。

Aus den Sieben Tagen、邦訳を「7つの日より」とされる音楽は、テキストによる指示で演奏をするという究極の不確定性をもつ曲で、「直感音楽」と呼ばれている。「7つの日より」は15のテキストによる組曲で、CDにすると7枚組になるような大作である。「直観音楽」すなわちインプロビゼーションは、作曲者自身の構想と演奏者の技法が織りなす作品であり、それをテキストによる指示で行うということが果たして作曲になるのかどうか疑問ではある。ここではピアノを演奏しているのはElisabeth Kleinであり、ピアノによる断片のコラージュ・バージョンだと書かれている。

このCDは1999年にOlufsen Recordsから発売されたデンマーク盤だ。断言する。12音音楽は美しい。(20061228/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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