Kammermusik / Ladislav Kubik

ladislav_kubik_kammermusik_small.png

ラジスラフ・クビークは1946年生まれのチェコスロバキアの作曲家だ。この室内楽作品集には、「弦楽四重奏曲第一番」、「バスクラリネットとピアノ、パーカッションによる2つのエピソード」、「ピアノのための音楽」、「フルートとギターのための2つの音楽」、「バイオリンとチェロ、ピアノの三重奏曲」、「Wrote - メゾソプラノとオーケストラのための3つの歌曲」、そして「管楽8重奏のためのディヴェルティメント」という多様な作品が収められている。

中でも一番のお勧めは、トリオ・リヴィニウスの演奏による「バイオリンとチェロ、ピアノの三重奏曲」だ。ユーモアがあって変化に富み、思わず小躍りしたくなるような作品だ。俺は通勤途中の電車でこれを聴いていて、笑みがこぼれるのを抑えきれなかった。周囲には変な人だと思われたに違いない。

トリオ・リヴィニウスは、1961年生まれのバイオリニストSiegfried Rivinius(シーグフリード・リヴィニウス)、1965年生まれのチェリストGustav Rivinius(グスタフ・リヴィニウス)、そして1970年生まれのPaul Rivinius(パウル・リヴィニウス)の3兄弟によるトリオだ。1977年に創設され、1989年には最初のCDを録音したとある。

もうひとつのお勧めは、「管楽8重奏のためのディヴェルティメント」である。原題は「Divertimento fur Blaseroktett」であり、「管楽8重奏のためのディヴェルティメント」と訳すと思われるが、音楽を体系的に勉強したことはなく、ドイツ語にも不案内であるので、もし間違いであれば指摘していただきたい。これもユーモアがあり、難しく考えることなく素直に楽しめる作品だ。

余談だが、実はこのCD、買ったときに傷が入っていて、面白いと思った「ディヴェルティメント」でプツプツとノイズが入るものだった。買った店で交換してもらっても良いのだが、面倒なのと特価品だったので申し訳ないこともあって、研磨剤を使って自分で磨いてみた。全体的に薄く曇った感じになったものの、大きな傷は取れ、CDプレイヤーで聴いても音飛びがしなくなった。これも音楽を愛する俺の性分を示すものだと思ってくれ。

このCDには、ドイツ語と英語、フランス語による、ラジスラフ・クビークやトリオ・リヴィニウスら演奏者に関する36ページの解説、そして「Wrote - メゾソプラノとオーケストラのための3つの歌曲」の楽譜がパンフレットの形でついている。col legnoレーベルの簡単な紹介もある。col legno(コル・レーニョ)は現代音楽の専門として、Wergoと並んで知られたレーベルである。1950年以降の作品を主として取り上げている、col legnoとはイタリア語で「With the wood」という意味で、弦楽器を弓の毛ではなく棒の部分で弾く(叩く)特殊奏法のことである、などと書かれている。辞書を片手にこうした解説を読みながら音楽を聴くのも楽しいものだ。

このCDは1991年に発売されたドイツ盤だ。(20070112/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
スポンサーサイト



COMMENT

Name
E-mail
URL
Comment
Pass  *
Secret? (管理者にだけ表示)

プロフィール

yoc

Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索