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Symphonies / Dmitry Shostakovich

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「現代音楽」の定義は何だろうか。20世紀以降のクラシック音楽は、時代的に見て大まかに近代音楽と現代音楽に分けられるが、近代音楽と現代音楽の境界をどこに設けるか、統一的な見解はないといわれる。一般的には第二次世界大戦をもって近代音楽との境界とし、戦後を現代音楽として取り扱うことが多いようであるが、その観点からすると、このショスタコーヴィッチは近代と現代にまたがる作曲家といえるだろう。

学生時代からロックやジャズといった音楽を聴きまくっていた俺だが、俺の父親もクラシック音楽を少々たしなんでいた。ベートーベンの交響曲などのレコードが家に何枚かあり、その中にショスタコーヴィッチの「交響曲第5番」もあった。学生時代の俺はとにかくどんな音楽でも聴いてやろうという姿勢だったので、これらの身近にあったクラシックのレコードもよく聴いた。ベートーベンは良かったが、ショスタコーヴィッチの「交響曲第5番」はすとんと心に収まらず、なんとなくもやもやと気がかりなままであった。もちろん当時はクラシック音楽についての知識など無いに等しかったので、この曲が偉大な作品であることすら知らなかった。音楽的教養が少なかったために消化不良だったのだろうと、今になっては、思う。しかし、なんとなく、心にひっかかってはいた。

その「交響曲第5番」を再び聴く気になったのは、書籍「ショスタコーヴィッチの証言」を読んだからである。この書籍については、どの程度ショスタコーヴィチの心情を正直に書き記しているのか、といった点で賛否両論あるようだが、少なくともショスタコーヴィッチという作曲家について、世論の注意をあらためて喚起したことだけは間違いない。

このボックスセットには、ショスタコーヴィッチの交響曲が1番から15番まで、11枚のCDに収められている。しかも値段も手ごろで、ショスタコーヴィッチの全貌を味わうにはうってつけのCDである。それにしても、これだけの作品をすべて聴き通すには、それなりに覚悟がいる。

これだけの交響曲をまとめて聴き、その上で改めて思うことは、やはり「交響曲第5番」は素晴らしい、ということだ。ロマンにあふれ、ダイナミックであり、忘れられないきらめくようなフレーズが随所に散りばめられている。熱い。聴く側にエネルギーが足りないときは、音楽に押しつぶされそうになるほどである。仕事をしながらBGMでかけようものなら、途中から音楽に引き込まれてしまい、仕事どころではなくなってしまう。

「交響曲第5番」は有名であるので、いろいろな演奏が録音されCDになっており、聴き比べることができる。いろんな評論を見聞きすると、他の演奏も聴いてみたくなるときもあるのだが、演奏の良し悪しを云々するのは好きではないので、このCDとの出会いを大切にして、いつまでも愛聴するつもりである。

演奏はWDR Sinfonieorchestre、指揮はルドルフ・バルシャイ。Brilliant Classicsから発売されたものだ。ロックやジャズから現代音楽へと俺を誘ってくれた大切なCDだ。(20070208/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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