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Piano Music / Darius Milhaud

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「ミヨー」という名前の読み方を、「ミ・ヨー」ではなく「ミョ・ー」だと、つい最近まで思っていた。知人の音楽教員に説明しても通じず、わかったときには笑われた。この先生は俺の尊敬する人の一人で、数少ない俺の理解者でもあるのだが、残念ながら現代音楽の話にはつきあってもらえない。「変わったものばかり聴くなあ」と一蹴されるだけだ。音楽を系統的に学んだわけではないので、俺の現代音楽に関する知識はこの程度のものである。しかし今まで聴いてきた音楽の数は半端ではない。自分の耳は確かなつもりだ。

学生時代から現代音楽に興味があった。しかし雑誌や書籍で知識は増えるものの、実際に曲を聴くという機会は、なかなかなかった。いわゆる「耳年増」といった状態であったわけだ。しかしNAXOSの近代・現代音楽のライブラリーを知り、名曲といわれる有名なクラシックだけでなく、数多くの新しい音楽聴くことができるようになって喜んでいる。ミヨーの名前も昔から知ってはいたのだが、実際にCDで音楽を聴いたのは、これが初めてだ。

しかしNAXOSのシリーズも賛否両論というか玉石混淆のようである。クラシックを長らく聴いてきた人には、初めて聴く楽曲であっても演奏の良しあしがわかるらしい。古典的なクラシック曲を楽しむ人の中には、同じ曲を様々な演奏家や録音を聴き比べることを趣味にしている人もいるのだが、俺は演奏の違いを味わう域にまで達していない。

現代音楽は難解であると言われる。確かに何度も繰り返し聴かなければ、その面白さを理解し難い曲もたくさんあるし、理解するまでは聴くことが苦痛でさえある曲もある。もっといえば聞き手に苦痛を与えることが目的ではないかと思われる曲もあったりする。難解だ、と言われるのも無理がない。しかし、このアルバムに収められた「ブラジルの思い出」は全く難解ではない。素直に楽しめるピアノ曲だ。

「ブラジルの思い出」は全部で12の小曲からなる組曲である。NAXOSの日本語説明には「舞曲の組曲」となっている。CDの裏には「ミヨーが自らの血の高まりを最高に確信したブラジルの生活」「その総決算的作品がラテンリズムと多調の饗宴『ブラジルの思い出』」と書かれている。ブラジルといえばサンバの熱狂的な音楽を連想するのだが、しかしこの「ブラジルの思い出」からはサンバの匂いはしてこない。熱狂的というよりも、からりと明るくユーモアに富んだ音楽である。

印象派のピアノ曲で有名な「クロード・ドビュッシー」が、ちょっと気取った「京都風」、クールでさりげなく美しい「エリック・サティ」が「神戸風」であるとすると、この明るくユーモアに富んだ「ダリウス・ミヨー」は、「大阪風」と言って良いのではないだろうか。ドビュッシーやサティを好きな人なら間違いなく楽しめる。

このアルバムには「ブラジルの思い出」の12曲以外に、愛妻のために作られた「家庭のミューズOp.245」の15曲、映画音楽「ボヴァリー夫人」より作曲者編の「ボヴァリー夫人のアルバムOp.128b」の17曲、合計44曲が収められている。これらの曲は1995年1月にパリのサン・マルセル寺院で収録された。このCDは1995年にNAXOSから発売されたものだ。(20061221/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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