Clear Air Turbulence / Ian Gillan Band

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このアルバムを聴くと、つくづくイアン・ギラン・バンドは、ハードロックというカテゴリに収まらないバンドであったのだと思う。ジャズ的でもあるし、ロック的でもある。ソウルあるいはファンクな雰囲気も持っているし、プログレッシブでもある。そしてもちろん、イアン・ギランは思う存分シャウトしている。

イアン・ギランは1972年にディープ・パープルを脱退し、しばらく音楽シーンから離れていたが、1975年にこのイアン・ギラン・バンドを結成した。1976年にはキーボードがコリン・タウンズに代わって第一期ともいえるメンバーが確定した。そして1976年にファーストアルバム「チャイルド・イン・タイム」を発表、1977年にはセカンドアルバム「クリアー・エアー・タービュランス」とサードアルバム「スカラバス」を発表。そして来日公演を記録したライブアルバム「ライブ・アット・ザ・武道館」を発表して、第一期の活動は終焉する。

ファーストアルバム「チャイルド・イン・タイム」は、実はすぐれた楽曲が揃った好アルバムなのだが、残念ながらアルバムタイトルがディープ・パープルを吹っ切れていないような印象を受け、また収録されたチャイルド・イン・タイムのアレンジが過剰すぎたために、新しいバンドの船出としては良くなかったように思える。その意味では、このセカンドアルバムが渾身の一撃、と言えるだろう。

しっかりしたアレンジで、まるでドラマを見ているような気にさせてくれる「クリアー・エアー・タービュランス」、詩的で静かにドラマチックな「ファイブ・ムーンズ」、イアン・ギラン・バンドらしいロック的な側面をみせてくれる「マネー・レンダー」、スピード感があり、タイトル曲と並んでアルバムの聴きどころである「オーバー・ザ・ヒル」、プログレッシブで意欲的な「グッドハンド・ライザ」、フュージョンかクロスオーバー的な要素のある「エンジェル・マンチェニオ」、どの曲も素晴らしい。

最近、同じ「クリアー・エアー・タービュランス」という名前で、ボーナストラックのたくさん入ったCDがあるので、注意したい。このCDは1998年にEagle Recordsから発売されたものだ。ジャケットデザインが秀逸である。(20070307/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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