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Orchestral Works / Arnold Schoenberg

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シェーンベルクは「12音技法」を創始したことで有名だ。しかしこのアルバムに収められた「室内交響曲第2番」は、第二次世界大戦よりナチス・ドイツから逃れてアメリカに移住した後の、シェーンベルク晩年の作品であり、完全に調性のある音楽である。現代音楽になじみのない人でもリラックスして楽しめる。2曲目は「映画の一場面への伴奏音楽」で、映画音楽をイメージして作られた作品。そして3曲目はシェーンベルク初期の代表作「浄められた夜」である。

「浄められた夜」はシェーンベルクが12音技法を確立する以前に作曲した作品で、後期ロマン派の音楽に分類される。この曲は学生時代にもFMラジオなどで何度か聴いたことがあるのだが、「シェーンベルクは12音技法の作曲家だ」ということしか知らなかったときは、その良さがわからなかった。派手ではないし、かといって伝統的な手法に基づく音楽ではない。なんとも中途半端な曲だ、という印象しか持ち得なかった。

しかしこのアルバムに出会い、先入観をなくして聴くことによって、初めてこの曲の素晴らしさを体験できた。なるほど、この曲はシェーンベルクの曲の中でも極めて有名であり、数多くの録音がCDとして発売されている。おそらく演奏によってずいぶん印象は異なるのだろう。いろいろな演奏を聴き比べているファンも多いようだ。だが俺は今のところこのアルバム以外の演奏を聴こうとは思わない。これは俺とシェーンベルクを再会させてくれた記念すべきアルバムだからだ。

流れるような旋律、激しく、また穏やかに、そしてまた激しくと流転する。清楚でありながら豊饒である。奥ゆかしさと華麗さがみごとに溶け込んでいる。「浄められた夜」はただひたすらに、心にしみこんでいく。

「浄められた夜」は「浄夜」と日本語表記されることもあるが、やはり「浄められた夜」という言葉にこだわりたい。この録音は1998年2月、北アイルランド・ベルファスト、アルスター・ホールで録音された。このCDは2000年にNAXOSから発売された。(20061223/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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