Ataxia's Alright Tonight / DISCOUNT

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この素晴らしい音楽との出会いも偶然だった。たまたま通勤帰りに駅の近くの中古CD店にふらりと立ち寄ったとき、いくつかのCDを棚から取り出しながら眺めていて、このCDを手にした。ジャケットに惹かれた。いったいどんな音楽なのか全く予想がつかないまま、しかし何か感じるところがあり、このCDを手にとってレジへ向かった。そのとき、カバンの中にはCDプレイヤーもあったので、俺はこのCDを家へと向かう道でプレイヤーに放り込み、歩きながらヘッドフォンを耳に当てた。そしてプレイヤーの再生ボタンを押した。

流れてきたのは素晴らしく威勢のいいロックだった。「俺たちの音楽は正しい」と言い張るもの。まさにロックの真髄がここにあった。リズムをキープする、という言葉を忘れたかのように、曲の中でリフが変わるたびにめまぐるしく早さも変わる。前のめりのリズムにバンド全体が一体となって突っかかる。俺は常々「ファーストアルバムにバンドのスピリットが凝縮されている」と思っているのだが、まさにこのアルバムにはディスカウントというバンドの魅力が詰まっている。おそらくどの曲も、小さなクラブで繰り返し演奏され、充分に熟成されたものだろう。

分析的に聴いてみると、このアルバムには「セックス・ピストルズ」との類似性を感じる。ディスカウントというバンドは1995年にアメリカのフロリダ州で結成されたが、アメリカン・ロックではなく、ブリット・ポップの継承者なのだと断言する。録音の状態もいい。ギターやドラム、ベースが演奏する姿が目に浮かぶような録音だ。

このアルバムにおけるディスカウントのメンバーは、ベースがJames Parker、ボーカルがAlison Mosshart、ドラムとボーカルがBill Nesper、ギターとボーカルがRyan Seagristだ。ディスカウントはこの後同じメンバーでセカンドアルバム「ハーフ・フリクション」を1997年に発表した後、ベースをTodd Rockhillに交代してサードアルバム「クラッシュ・ダイアグノスティック」を2000年に発表。同2000年には解散する。(20070424/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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