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Crash Diagnostic / DISCOUNT

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1997年に衝撃的なファーストアルバム「Ataxia's Alright Tonight」を発表したディスカウントのサードアルバムである。ファーストアルバムにおける天衣無縫な荒々しさはディスカウントの大きな魅力だった。そしてバンドのメンバーが生き生きと演奏し、ライブの中から練り上げられた曲は魅力的だった。セカンドアルバム「Half Fiction」では落ち着いた演奏をみせてくれたが、ファーストアルバムで感じた魅力は残念ながら半減していた。

ロックバンドというものは、ひとつのマジックである。それぞれに個性的で技術のあるミュージシャンが集まっても、必ずしも素晴らしいバンドになるとは限らない。また技術的にも経験も未熟なメンバーが集まったとしても、ひとつのバンドとしてまとまったときに途方もないエネルギーを出すことがある。これがロックバンドの面白さであり、最大の魅力である。

このディスカウントの場合はどうか。ファーストアルバムの荒々しさは、テクニックよりもやりたいことが先にある傍若無人なギターと、「へたうま」と言いたいくらい幼い女性ボーカル、そして「リズムを保つ」という言葉を知らないかのように早くなったり遅くなったりするどたばたドラムが大きな魅力であった。このアルバムではベースがJames ParkerからTodd Rockhillへと変わったが、他のメンバーはファーストアルバムから同じである。確かに上手くなった。しかしバンドとしての輝きは、ファーストアルバムでみせてくれたほどの眩しさを感じない。

このアルバムが悪いと言っている訳ではない。演奏は堂々としており、まさに順風満帆の貫録である。曲もバラエティに富み、それぞれに個性的でスピード感も失われていない。特にボーカルのAlison Mosshartの成長が著しい。素人くささがなくなり、ロックシンガーの歌い方になっている。それでいてキュートな魅力はちゃんと持っている。ある意味でこのアルバムは、落ち着いてじっくりと味わうことができるものである。

残念ながらこのサードアルバムを残して解散してしまうディスカウントだが、俺たちには記録された3枚のアルバムを、気の済むまで聴く幸せが残されている。このアルバムは1999年の7月にInner Ear Studiosで録音された。(20070508/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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