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Love, Hate, Revenge / EPISODE SIX

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この音楽をどうジャンルづけようかと迷ったが、「グループサウンズ」とすることにした。ディープ・パープルのイアン・ギランとロジャー・グローバーが在籍した伝説のバンドであり、とりわけイアン・ギランというボーカリストを語る上で、とりわけ重要なものである。いったいどんな音楽を聴かせてくれるのだろう、と期待させてくれるのだが、ディープ・パープルやソロ活動を念頭において聴くと拍子抜けするだろう。だがここにはイアン・ギランという個性的なボーカリストがロックの道へ足を踏み出した歴史の一歩がある。

CD1は「The singles, As & Bs」と題されており、シングル曲が収録されている。ふにゃふにゃした甘い曲が続き、典型的な60年代グループ・サウンズ的な曲が続く。ビートルズのカバー曲さえある。しかしバンドのサウンドが徐々にオリジナリティーを確立していく過程がよくわかる。たとえばイアン・ギランとロジャー・グローバーが参加する前のディープ・パープルは、後のキー・パーソンである彼らがいないにもかかわらず斬新だった。このCDからは、グループ発足時には流行のサウンドをなぞった曲作りがされていたが、次第にビートが強くなり、17曲目の「モーツァルト・バーサス・ザ・レスト」のようなクラシックの手法をロックに適用した曲など、次第に初期のディープ・パープルの表現方法に接近していく様子が感じられる。

イアン・ギランのボーカルについては、途中13曲目の「リトル・ワン」あたりから、明らかにスタイルが変わってくる。曲もイアン・ギランのボーカルを中心にすえた作りになってくる。特筆すべきは16曲目の「ミスター・ユニバース」で、ここでイアン・ギランのシャウト&スクリームスタイルの原型が確立されている。なおこの曲は「イアン・ギラン・バンド」の同名の曲とは全く違うのだが、イアン・ギランにとってターニング・ポイントとなった曲であることは間違いない。

19曲目「アイ・ウィル・ウォーム・ユア・ハート」と20曲目「インセンス」では女性ボーカルが聴ける。シーラ・カーターという女性ボーカリストだ。21曲目「アイ・ウォント・ハート・ユー」と22曲目「UFO」ネオ・マヤという人物の作品になっているが、バンドのイメージを一新する曲だ。特に「UFO」はサイケデリックな曲、というかサウンド・イメージといったようなもので、バンドの方向性を模索している様子がうかがえる。

CD2は「Rarities, Demos, and Live Recordings」となっており、トラック1から6が別バージョンとアウトテイク、トラック7から13がデモ録音、残るトラック14から22がライブ録音だ。ライブ録音ではトラック14が「モーツァルト・バーサス・ザ・レスト」で、こなれていないがインパクトのある早弾きのギターが聴ける。その他のトラックでは、イアン・ギランのスクリームがあり、ライブではボーカルスタイルが固まりつつあったのだと思える。

このCDは2枚組で、2005年にCastle Musicから発売された英盤だ。(20070530/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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