Symphony No.3 'Liturgique', Pacific 231, Pastorale d'ete, Rugby / Arthur Honegger

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オネゲルの曲は歯切れがいい。「パシフィック231」は俺のお気に入りで、学生時代によく聞いたものだが、ここにある「交響曲第3番」はもっといい。この交響曲は「Liturgique」、日本語訳で「典礼風」とされる。「典礼」はカトリック教会の用語で、教会における神に対する公的な奉仕行為や儀式一般を意味するが、あまり荘厳な感じは受けない。むしろダイナミックで命の喜びに満ちあふれた印象を与える。とりわけ第一楽章の「怒りの日」は激しい感動を与えてくれる。この第一楽章を聴くだけで、オネゲルの虜になるだろう。

「ラグビー-交響的運動第2番」も著名な曲である。躍動感があり、風景が目に浮かぶようだ。だがしかし、続く「交響的運動第3番」はもっと素晴らしい。まるで映画のシーンを見ているように、極彩色の音が空を飛ぶ。音の流れに心を奪われる。

これらの曲を聴きながら、CDは「パシフィック231」へと続く。この有名な表題音楽はオネゲルの「交響的運動第1番」にあたるが、まさに機関車の走る力強さと爽快さが伝わってくる作品だ。パシフィック231は走る。走る。ボイラーは絶え間なく焚かれ、シリンダーはうなりをあげて車輪を回す。

そしてCDの最後には「夏の牧歌」がある。清楚で爽やかな曲だ。「夏」といっても盛夏ではなく、まだ少し肌寒さも残る初夏の印象がある。

ところで「交響曲第3番」の第一楽章と「パシフィック231」のずんずんとしたフレーズから、スティーブン・スピルバーグ監督の映画「ジョーズ」を連想しないだろうか。もちろんジョーズのテーマも優れた曲であり「真似をした」などと無粋なことを言うつもりはないのだが。

これらの曲は2002年1月にニュージーランド・ウェリントンのウェリントン・タウン・ホールで録音された。演奏はニュージーランド交響楽団、指揮は湯浅卓雄。このCDは2004年にNAXOSから発売された。(20061227/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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