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In the Name of ... / MUSIC REVELATION ENSEMBLE

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1980年代の熱いギター・プレイがよみがえった。いや、もっと研ぎ澄まされた緊張感あふれる演奏に進化している。ソロアルバム「オデッセイ」に代表されるように、ジェイムズ・ブラッド・ウルマーのギターは悟りをひらいたかのような安定した優雅なものであった時期があったが、ここでは鬼気迫る演奏に戻っている。ギタースタイル、そしてサウンドから気がつくのは、ノイズを意識的に演奏に取り入れていることである。これはフレッド・フリスやアート・リンゼイにも似ている。アナーキーな感覚が強く感じられる演奏になっているのだ。

ベーシストに旧友アミン・アリを迎えたこともあるのだろうか。またドラムはコーネル・ロチェスターであり相手に不足はない。このトリオに加えて、ゲストとしてアルトサックスでArthur Blythe(トラック2,6,7)、ソプラノサックスとテナーサックス、フルートでSam Rivers(トラック1,5,4)、バリトンサックスでHamiet Bluiett(トラック3)が参加している。

もともとジェイムズ・ブラッド・ウルマーのギターは万人に好まれるものではない。ギターを少しかじった者が聴いたなら、もしかしたら下手糞だと思ってしまうかもしれない。ミスピッキングと思われる多数の音、コード進行を知らないかのようなでたらめなフレージング、不協和音。しかし一度好きになってしまえば虜になる。唯一無比の魅力がある。

ジェイムズ・ブラッド・ウルマーのギターはエロティックだ。全く正反対のギタースタイルはパット・メセニーである。パット・メセニーのギターは中性的で、色でいえばパステルカラーだ。それに比べてジェイムズ・ブラッド・ウルマーのギターからは、汗の匂いがする。色でいえば赤と黒の斑模様だろうか。

1曲目の「イン・タイム」は、ハーモロディック風の曲だ。音の隙間がありながら、緊張感にあふれている。2曲目「ノンビリーバー」もハーモロディック的である。このアルバムの中では優雅な方になるだろう。3曲目では疾走感のある怒涛の演奏を聴かせてくれる。ドラムのコーネル・ロチェスターの迫力によるところが大きいが、ベースのアミン・アリも絶妙のインタープレイで応えている。そして4曲目。この「マンカインド」の冒頭におけるジェイムズ・ブラッド・ウルマーのソロプレイは素晴らしい。ギターの弦に触れ、つまびく指先が見えるようだ。

5曲目「ヘルプ」はモダン・ジャズ的なアプローチで、アミン・アリのベースが饒舌に歌っている。6曲目「アバンダンス」はオーネット・コールマン的だ。冒頭のテーマは、とてもユーモアがある。7曲目「ピュリティ」はビートの変化が面白い。

録音は1993年の12月6日と7日、ニューヨークのEastside Soundスタジオで行われた。このCDは1994年にディスク・ユニオンから発売された日本盤だ。(20070606/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
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Author:yoc
1998年から「カルト・ミュージック・コレクション」というWebサイトを始めた。これを2006年12月からblogの形で再開することにした。音楽を心から愛する者のために、俺は書く!

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